２００４年５月２３日（日）対讀賣Ｇ戦
チケット争奪戦に敗れた私達は、甲子園のレフトスタンドにいた。
目の前、真後ろ、はたまた真横で・・・品の無いあのオレンジ色の手拭いを、ぐるんぐるんぶん回されたらどうしよう、、、。
「レフトでもＧＥＴ出来たんやから良しとしよう！」と自分に言い聞かせ、色んなシチュエーションを描きながら乗り込んでみたレフトスタンド。
思い返せば８５年優勝の翌年、ライトに入りきれずにレフトで「まっゆみ〜まっゆみ〜ほーむらん♪」と踊った以来か・・・。
見慣れない角度のグランド風景＆そこらを走り回るガキが着てるユニフォームがタテジマぢゃ無い奴が居る事etc...ビギナーレフトな私を救ってくれたのは、きっと理由を同じくしてレフト観戦となったであろう阪神ファンの多さでした（笑）
私たちの左隣には高橋のユニフォーム。（うわっダサっ！！おまけに顔もイケてなーい！！）
私たちの右隣は・・・ほっ。年配のおばちゃんの手に、優勝記念カンフーバット！！（やった☆）ところが・・・このおばちゃん、１回表からカンフーバットを打ちまくる。（うちらの攻撃と間違えてる？？）周りにいたタテジマの同志達もチラチラとおばちゃんを観察に入る。次間違えたら教えてやろう・・・。だって同志ですもの。それとも、野球を広く愛するおばちゃん？ファインプレーは敵味方関係無く褒めてるだけ？色んな可能性が頭をよぎり試合に集中出来ないでいると、また！！オレンジ軍団が沸いた時にカンフーが。今や！「おばちゃん、うちらの攻撃ちゃうでー」と独り言のように。したらこのおばちゃん、いや、このおばはん！
「ごめんねー姉ちゃん。うちＧファンやねん！」え゛・・・。
一瞬言葉を失ったけど、すぐに頭の中・心の中は次から次へと、そのおばはんに向かって攻撃が始まる。（笑）それやったら、じゃびっとカンフー持ちやがれ！！ちきしょー。おばはんのせいで気が付けばうちらの攻撃。いつの間にか１点リード。集中しよ。集中・集中！！
んーっ！！負けられん！！絶対に負けられんっ！！
ライトスタンドからワンテンポもツーテンポも遅れたり早まったりしながらも同じ声援をおくる送る贈る。
２−１の１点リードで迎えた９回表。ジェット風船も準備万端。
「あと一人！あと一人！」あ〜〜っ！ジェフ王子！頼む！！
「イラン事すんなよ〜小久保！」隣で、まー姉ちゃんがそう言いながら祈るから、嫌な予感。的中。２ランＨＲ？逆転された。９回で。目障りな手拭いがぐるんぐるん回ってる。隣で阪神カンフーも打ちまくられてる。あーっ絶えられん！！何とか追加点を許さず裏の攻撃。
代打ジョージが仕事してくれるも２アウト・・・もう駄目か・・・。と半分以上覚悟を決めざるを得ないレフト環境で、そんな不甲斐無い私に喝を入れたのは選手会長・今岡の同点２ベース！！やった〜っ！！逆転出来ず延長突入。
「安藤！！頼むぞ！！」女を捨てて声を枯らしながら、前列の人に振り返られる位の大声で３者凡退を願う。代打・元木が告げられ（よっしゃ、三振ぢゃ！！）と余裕かましてたら・・・何故かうちらの方に球が飛んできた。あれ？何？ままままさか？元木に打たれた〜〜〜〜〜っ？！？！はぁっ？！
「元木に打たれたらアカンやろぉぉぉ・・・・・・・！！」一気にテンション下がる。品の無い色の手拭いも、ぐるんぐるん・・・。いやいや、まだ裏が残ってるやん！！諦めたらアカン！！さっき喝入れられたばっかしやん！
１０回裏・関本は粘って四球。偉い！久慈はきっちり送る。渋い！！
久々の登場ですんなり歌詞も出んかった「われらーの平下〜♪」が、レフトからはアウトに見えた内野安打。悲鳴が歓喜に変わった。よっしゃよっしゃ！
打てて無い赤星登場。
「相手は河原ぢゃ〜！打てるぞ〜！」の野次が届いたのか！？
打った〜っ！！
やった〜っ！！
絶対負けられないレフト環境の中でのサヨナラは、味わったことの無い
感動を私の胸に新しく刻み込んだのでした。
「�坑欧鮹�成したら、あの日負けなかったから・・・」と言える試合だったと、色んなとこで見聞きする事になる今日の試合を、にっくきオレンジ軍団に囲まれ最後まで応援出来た事を、忘れない！
いつの間にか早々と姿を消したオレンジ手拭い軍団。きっと球場の外を駅まで小走りしてるであろう奴らに耳障りな程に届けて差し上げた「六甲颪」を歌う気持ち良さを、決して忘れない！！
レフトスタンド・・・勝てば意外とライトスタンドより気持ちいいかも？？（笑）
胃は痛い＆寿命は縮むけど。
そんな事を、今シーズン迎えるにあたって振り返ってみたのでした・・・。
今年も何回かはレフトなんやろなー・・・。
( 2005.02.24 Thursday )
